物流現場カイゼンを実現する4つのステップ
広瀬 卓也
コンサルティング・サービス
サプライチェーン排出量(Scope3)削減を含むカーボンニュートラル等の自然環境への対応は、物流業界を取り巻く重要課題として注目されています。
荷主企業は、Scope3のカテゴリ4(調達物流)やカテゴリ9(出荷物流・販売物流)、そして、カテゴリ12(静脈物流・回収物流)が関連し、物流事業者は、自社の事業に直結するScope1~2と、Scope3のカテゴリ1(傭車など)が関連します。
このように物流業界は影響範囲が広く、また影響度も大きいため、自然環境への対応が求められる一方で、コストアップは事業競争力低下を招く恐れがあるため、環境対応へ二の足を踏む企業があるのも実情です。
JMACの考えるグリーンロジスティクスとは、自然環境の変化、市場/業界の変化を考慮し、環境問題への対応と事業競争力の維持・強化という両面からロジスティクス・物流システムを見直します。事業面(コスト削減など)や環境面(CO2削減、省資源など)の一方だけを目的とするものではなく、お会社のロジスティクスシステム全体を多面的に考察し、現在や将来の環境変化に合わせて構造改革を行う事に主眼を置いています。
現状分析及び改革方向性整理
グリーンロジスティクス改革における現状分析と目指すべき姿の設計
詳細分析及び改善計画立案
グリーンロジスティクス改革における改革テーマ設定、実行計画作成
施策実行支援
実行計画に基づく改革施策、実行支援
● 全社的な取り組み:グリーンロジスティクスのための仕組み、体制の整備
● ネットワーク設計の見直し:立地戦略、モーダルシフトの推進
● 包装の見直し:包装資材の廃止/スリム化、リユース/リサイクル など
現状分析及び改革方向性整理 | ● 自社の事業を取り巻く、マクロ外部環境、ミクロ外部環境を整理する ● 現状把握しているコスト ● 自社におけるサプライチェーン、ロジスティクスのあるべき姿を設計する |
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詳細分析及び改善計画立案 | ● ロジスティクストータルコスト構造を把握する ● サプライチェーン排出量算出、今後に向けた算出の組織体、システム等を検討する ● あるべきグリーンロジスティクスの実現に向けた改革テーマを策定する |
施策実行支援 | ● 改革テーマの遂行と、今後の体制(KPI設定、会議体など)の構築を図る。 |