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ミャンマーへの日本からの技術移転ニーズ 〜ミャンマー茶協会でのプレゼンより〜

col_kaigai_08_01.png 前回に続き、ミャンマーの話題をお話しします。

 去る1月18日にミャンマー・マンダレーのオリエンタル・ハウスというレストランで、ミャンマー茶協会の総会が行われました。ミャンマーはインド、中国と並び、世界三大茶発祥の地ということで、お茶のビジネスが盛んです。ミャンマーでは飲むお茶以外に、発酵させた茶葉を食べる習慣もあり(ラ・ペソー)、食品安全衛生に関するニーズも高まっています。

 総会では、"For the future of Myanmar Tea Industry and Current Innovation challenges in Myanmar"というタイトルでプレゼンテーションをする機会をいただきました。ミャンマーの茶産業が革新していくにはどのようなことが必要かということを、日本の茶業界情報、製茶技術、茶成分活用技術などを紹介しつつ、課題を提起する内容です。

日本とミャンマーの茶文化の違い

 ミャンマーでは現在、基本的に熱いお茶しか飲まれていないようです。しかし、私のこれまでの経験からすると、あるGDPを超えると砂糖入りのペットボトル茶が市場に登場し、またさらにGDPが上昇すると健康志向が高まり、砂糖なしのペットボトル茶がはやり出し、将来的にはミャンマーでもペットボトル茶のニーズは高まると思われます。

 茶葉の種類は緑茶(Green Tea)ですが、日本茶と異なり、緑色でなく茶色です。また日本ほど種類、品種は多くはありません。世界三大茶葉発祥地となっていますが、お茶の起源は日本より新しいようです。ちなみに日本茶は中国茶が起源とされています。

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日本のお茶に関わる技術

 日本の緑茶は美しい緑色です。これは日本の製茶技術によるものと言われています。茶葉を収穫した後、蒸気をあて、乾燥させるという工程を繰り返し、荒茶をつくって、その後でさらに乾燥させて、おいしい緑色の緑茶ができ上がるのです。この製茶プロセスがミャンマーとは異なることで、色に違いが出るようです。

 また、日本は飲むお茶以外にお茶の有効成分を活用した製品が多数あります。たとえば、菓子、石けん、シャンプー、脱臭剤、土壌改良材、脱酸素剤、デオドラント、ペット用トイレシートなど。このような有効成分を活用した製品を紹介したところ、ミャンマーの茶業界の方々はたいへん驚いて、とても興味を持ってくれました。ミャンマーの農村部にある茶農家が貧困から脱却するには、このような技術や製品が役立つのでは、とおっしゃる方々も多数いました。

日本のお茶に関わる技術の輸出

 日本はこれまで日本から海外へ製品を売る、海外に工場をつくり製品を世界中に売る、というビジネスを行ってきました。まさにモノ中心のビジネスです。

 しかし、今回のミャンマー茶業界の発展を見据えると、
・栽培技術
・製茶技術
・成分抽出技術
・抽出成分を活用した製品化技術
といったことがキーになるはずです。

 日本は今後、製品を輸出するだけでなく、技術を輸出してそこから対価を得るようなビジネスモデルも考えていきたいものです。これが日本の製造業の新しい姿の1つと言えるのではないでしょうか。

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(文責:野元伸一郎 シニア・コンサルタント)

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