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「コンカレント・エンジニアリング4.0」を実践できる研究開発者の育成と確保が急務

 1990年代から日本企業はコンカレント・エンジニアリング・アプローチを通じて、早く、良い商品を市場に投入する努力を続けてきました。コンカレント・エンジニアリングは当初、開発プロセスを革新する新しいアプローチとしてアメリカから逆輸入され、各社でさまざまな工夫が取り入れられ、ブラッシュアップされてきました。一方、日本市場が飽和し、かつ少子高齢化が進む今日、各企業は必要に応じてM&Aも駆使しながらグローバル拠点を立ち上げ、拠点間連携を実現しようと努力しています。初期のコンカレント・エンジニアリングをCE1.0とすれば、今やグローバルで勝負するには「CE4.0」レベルが要求されます(下図)。

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グローバルに対応する2つのアプローチ

 このようなグローバル・アプローチには、
・マルチ・ドメスティック戦略
・トランスナショナル戦略
の2つのアプローチがあります。

 「マルチ・ドメスティック戦略」とは、日本の開発部門でコア技術、プラットフォームを開発し、各拠点で市場に合った仕様を取り入れ、開発を進めていくアプローチです。「トランスナショナル戦略」とは、世界の各拠点で得意な技術を持ち、それをキャッチボールしながら各拠点で連携して開発を進めていくアプローチです。

 グローバル・マーケットに舵を切った企業のトップは、トランスナショナル的なアプローチをふまえたコンカレント・エンジニアリングの推進、準備を研究開発部門に求めていることは言うまでもありません。

 すでにマルチ・ドメスティック的アプローチを採用している日本企業は多々ありますが、トランスナショナル的アプローチを日常的にうまく推進している例はまだまだ少ないようです。

日本人の研究開発者に求められるコンピテンシーとは

 トランスナショナル的アプローチの方向に舵を取るには、
・世界各国、とくに今後はアジア、アフリカに開発拠点を置き、自律化させる
・この自律化にあたっては、日本拠点にない技術を保有させる
・日本人研究開発者は積極的にグローバル拠点の立上げを支援する
・グローバル商品・技術開発のためのプロジェクト・マネジメントを推進する
といったことが求められます。

 そのためには日本人の研究開発者が各グローバル拠点で対等な力を持てるようにサポート、牽引していかなければなりません。また、このような活動を進めていくには、日本人にはこれまでの技術力だけでなく、グローバル意識を持ち、各拠点と協調して開発できるコンピテンシーが必要になります。グローバル人材の開発もふまえた中長期的な技術戦略の構築と推進を、経営者は研究開発部門長に求めているはずです。

(文責:野元伸一郎 シニア・コンサルタント)

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